今回は、史上最高の安打製造機 イチロー の逸話を紹介します。
この記事を読んでほしいのはこんな人
物事を継続する力がない人
変化を恐れてしまう人
イチローが好きな人
① 地元のバッティングセンターにイチロー専用のバッティングマシーンがある
当時のイチロー少年が物足りなそうにしているのを見て、バッティングセンターのオーナーが特注で強力なバネを用意した。
イチローが来た時だけ特注バネをセットし、速球マシーンに変えてあげていたとのことである。
また、イチロー少年はたとえバッティングセンターだろうが、ボール球には絶対に手を出さなかったという。
② 英語ペラペラだが、インタビューは必ず日本語
イチロー独特の感性を確実にメディアに伝えるためには非常に重要な手段である。
自らの影響力を理解しているからこそ、間違った解釈をされるリスクを最小限にしていたのだ。
③ 草野球を全力でやる
引退会見で「草野球をしたい」と発言していたイチローだが、草野球デビュー戦で自身が先発ピッチャーとなり、16奪三振の完封勝利に貢献している。
日本語には低レベルなものの例えに「草野球レベル」という表現があるが、イチローには通じない。
イチロー はココがすごい!
日本とアメリカで数々の偉大な記録を残してきた天才プレイヤー イチロー の野球人生は小学3年時の父との約束から始まった。
「毎日練習をすると約束するなら練習の相手をしてやろう」。父が示した条件をイチロー少年は喜んで受入れた。
その日から小学校を卒業するまで4年間、学校から家に帰ると日が暮れるまで毎日父との練習を継続したのだ。
イチローは中学を卒業すると愛工大名電高校に入学し、高校通算打率.501を記録。ドラフト4位でオリックスに入団した。
「プロにさえ入ってしまえばドラフトの順位は関係ない。スタートラインは一緒。」と、高校時代からプロ入り後の競争を意識した準備をしていた。
プロ入り後は、河村二軍打撃コーチの指導で天性のバッティングセンスを活かしたレベルスイングを継続。
1994年に仰木監督と新井打撃コーチに代わったことで振り子打法に磨きがかかり、他に類を見ないイチロー独自のバッティングフォームが形成された。
その年に開幕スタメン出場を果たすと、終わってみれば年間210安打、打率.385、13本塁打、54打点、29盗塁で首位打者とMVPを獲得。プロ野球史上初のシーズン200本安打の偉業を達成したのである。
そして、2000年に日本人初のポスティングシステムでメジャー移籍を果たすと、周囲の予想を遥かに上回る好成績を残し、新人王、首位打者、盗塁王、シルバースラッガー賞、ゴールデングラブ賞、シーズンMVPといった数多くのタイトルを獲得。
日本人野手の可能性をアメリカ全土に示したのだった。
その後は、メジャーで19年間にわたり活躍を続け、数々の伝説的な記録を残していくことになる。
デビューからの10年連続200本安打、年間262本の最多安打記録、メジャー通算3089安打、10年連続ゴールデングラブ賞など、記録がイチローを追いかけていた印象さえある。
まさに日本が誇るスーパースターであり、メジャーが認めたレジェンドだ。
管理人のひとり言
イチローの野球への向き合い方で興味深いのは、イチローが実践していた「準備」と「継続」である。
小学生のころからプロになるために父との約束を破ることなく毎日練習を継続し、高校時代にはプロを見据えた準備をし続けた。
そして、プロになってからも試合前の朝食から、球場入り、着替え、準備運動、ストレッチ、ウォーミングアップなど徹底した準備を重ね、いざ試合が始まると、打席に入る前やバッターボックスでの仕草まで、細部までこだわったいくつものルーティンを重ねて、結果に繋げていった。
そんなイチローは次のようなコメントを残している。
「自分にとって一番大切なことは試合前に完璧な準備をすること」
「準備とは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、そのための考え得るすべてのことをこなしていくということ」
「今まで自分がやってきたことをしっかり継続することが、自分のの能力を引き出すためには外せないこと」
「一番の近道は、遠回りをすることだっていう考えを心に持ってやっている」
これらの言葉からも分かるように、イチローは結果に一喜一憂せず、どのように準備したかを評価することで改善していく考え方を持っている。
そのため、完璧な準備をして結果が出なくても落ち込まないし、準備が足りずに結果が出てしまってもまぐれだと考える。
いつでも冷静に客観的な思考を身に付けるには、自らが行った準備と結果の分析が重要なのだ。
また、イチローは継続することは現状維持を続けることではなく、常に変化するための準備を継続することだと言っている。
変化をしないと結果に結びつかないという考えが根底にあるのだ。
結果を出すには準備がいる。
準備をするには変化がいる。
変化をするには勇気がいる。
我々も現代社会に生きていると変化にチャレンジしなければならない場面に直面することがある。
とはいえ何をやってもうまくいかない時期もあるし、やる気出ずに無気力な状態に陥ることもある。
そんなときに少しでも楽になるために、変化へのチャレンジは成功までのプロセスであると考えたい。
行動することに臆病にならなければ、多少は前向きに過ごしていけるのではないだろうか。
イチロー の経歴
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